広島二人旅～平和記念公園

広島平和記念公園までは歩いて10分くらいで着きました。
地下道の出口を出て、最初に見えてきたのは「原爆ドーム」。

　　　　　　　　

辺りは全て焼けてしまったのに、この建物はこんなにも残っていたなんてすごい・・・
この建物は広島産業奨励館（物産陳列館）と呼ばれて、日本で初めてバームクーヘンを
製造販売した場所であり、全国菓子飴大品評会が開かれた場所だそうです。

原子爆弾はこの建物の直上600ｍで空中爆発をして、その1個の爆弾により
20万人以上の人々の命が失われ、半径2キロが廃墟と化しました。
この悲痛な事実を後世に伝えるため、建物は補修をして永久保存されることに。
今ではユネスコの世界遺産として登録されていますが、この建物を残すにあたっては賛否両論だったそうです。
一部の市民からは「見るたびに原爆投下時の惨事を思い出すので、取り壊してほしい」という
根強い意見があったり、保存には経済的に負担が掛かるなどの意見で、
一時は取り壊される可能性が高まっていました。
けれど、一人の女の子の日記がきっかけとなり保存を求める運動が始まり、
1966年に永久保存が決議され、現在まで保存されています。

時が経ち現代での問題は・・・さまざまな年代・国籍の人が多く訪れるようになった一方、
立ち入り禁止区域に入って落書きや悪ふざけをするなどの心無い行為・迷惑行為が問題に
なっているそうです。　
実は同じようなことはテニアンでもおこっています。
心無い行為、止めてほしいです。

　　　　中は補強されてます。

　　　　柵の外からの見学、中には入れません。

平和記念公園の中には慰霊碑や平和を願うモニュメントなどが点在しています。

　　　　　原爆の子の像

原爆で亡くなったすべての子供たちのために造られた慰霊碑。
周囲には平和を願う人々が折った折り鶴が飾られていました。

　　　　　平和の灯

　　　　　　　　　　原爆死没者慰霊碑

「安らかに眠ってください。　過ちは繰り返しませぬから」という碑文が刻まれています。
正面から見ると屋根の中に、平和の灯と原爆ドームが収まって見えるようになっていました。

公園内をいろいろ見学した後は「広島平和記念資料館」へ。

　　　　　　　　　　　

原爆の恐ろしさと、平和の大切さを訴える資料館。
被爆者の遺品や模型など、貴重な資料が展示されています。
入り口では音声ガイドの貸し出しがありました。
ユイトが希望したので借りて回ることに。

　　　　　　　　　　

　　　　　　　館内にある原爆ドーム
　　　原爆投下　　　　1945年8月6日　午前8時15分

　　　　　　　　　

この資料館の中に1か所、「テニアン島」と書かれた場所がありました。

　　　　　　　　

私たちが大好きな島テニアン。
広島とは大きな関わりがあります。
広島に投下されたリトル・ボーイを搭載したエノラ・ゲイが飛び立った場所はテニアン島。
テニアンには今もその滑走路がそのままの状態で残っています。
でも日本人のどのくらいの人がこのことを知っているんだろう・・・
実際私だって、テニアンに行くまではよく知らなかった・・・

ユイトはテニアンで戦争跡を見ていろいろなことを学んでいるはず。
そしてこの資料館では原爆のすさまじさをリアルに感じたと思う。
資料館を出るときには、もういいかな・・・と言葉を漏らしていました。
興味深く資料館を見学していましたが、次のテニアンではこの広島のことを思い出してくれるかな…
1度は連れてきたかったこの場所で、ユイトが何かを感じ得てくれていたらいいなと思います。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つづく。